ブログ事始
初めまして,Sです。僕は歴史が好きで,人に話したい歴史の話がたくさんあります。しかし,今までそのような機会があまりなく,話したことがありませんでした。ところが,このたび,弊社のブログを担当する一人となったため,皆さんにも歴史に興味を持っていただきたく,この場を借りて思う存分語ろうと思います。
現在,大河ドラマでは「麒麟がくる」を放送しています。僕は今回の大河ドラマでどう描かれるか楽しみにしていた戦いがあります。それは,4月19日放送の第14回で扱われていた村木砦の戦いです。そこで,今回はこの戦いについて紹介したいと思います。
この戦いの主人公,織田信長は若いころ,周りから「うつけ」と呼ばれて重臣からも軽くみられていました。そこで信長は主に家臣の二男や三男など,家督を継ぐことができないものをスカウトし,自分の親衛隊を組織して軍事訓練をしていました。前田利家もその一人といわれています。そんな中,今川氏から織田氏へ寝返った水野氏の緒川城を攻略するため,今川氏が村木砦を築きました。信長は水野氏を救うために出兵しますが,筆頭家老の林秀貞・美作守兄弟が出陣を拒否するなど,味方の離反があり大変苦戦をいたします。しかし,信長が育てた数多くの家臣の活躍もあって,9時間にも及ぶ激戦の末,村木砦を陥落させました。この時,信長は本陣に帰ると,家臣の働きや負傷者・死者のことを語りながら涙を流した,と「信長公記」には記されています。この涙は,重臣たちが信長に疑いを持って離れていく中,最後まで自分を信じて戦ってくれた家臣たちへの思いと,これまでの苦労を思い出して流れたもの,と僕は解釈しています。
この戦いは,専制君主の信長が見せた人情味あふれるエピソードとして,僕が特に好きなものの一つです。
ここまで読んでいただき,ありがとうございました。
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