ポップな話「人知れず驚いたこと―シロダーラによる―」(プラスアルファ)
お世話になっております。
ある日,通勤のために電車に乗っているとき,『源氏物語』の光源氏のモデルになったと言われている人物を思い出そうとしました。
「あ…紀?…,いや,あ…」と思い出せないまま電車を降りて,改札に向かう階段をのぼり始めたころには『源氏物語』の「げ」の字すら頭には残っていませんでした。
その週の金曜日の夜,『聖☆おにいさん』(講談社)を読んでいると,全身の凝りが気になりました。
さっそく,某予約サイトで,インドの伝統的医学アーユルヴェーダの1つである「シロダーラ」という施術が含まれるコースを予約しました。
翌日,名古屋市内の某サロンへ向かいました。
施術前の説明によると,このコースは心身ともにお疲れの方におすすめとのこと。
おでこのツボにオイルをたらし,その間は瞑想のような状態になって,施術後は頭がすっきりするそう。
施術中,プロのわざによってリラックスしているとき,唐突に「きのつらゆき」という名前が頭に浮かびました。
はっとするやいなや,続いて「ありわらのなりひら」という名前がふっと湧いてきました。
「そういえば,この前,光源氏のモデルになった人物を思い出そうとしてたけど,今(,なぜこのタイミングで思い出したのか)?」と驚きました。
※光源氏のモデルの候補は何人かいて,在原業平はその1人のようです。
※紀貫之はモデルの候補ではないようですが,通勤中に「紀」から思い出そうとしていたのは,この名前だと思われます。
「2,3日の間,無意識にずっと考えていたのか? パソコンのバックグラウンドみたいに作業してたのか?」と思ったときは,自分の思考が自分でコントロールできていない可能性を感じて少し怖かったです。
とりあえず,シロダーラのおかげで脳が休まって記憶力が回復したと期待しています。
NK
以下,最近の『ちいかわ』の感想です。
以前,『ちいかわ』の感想で,「命を落としたりしない」と書きましたが,
最近の連載では,端役が敵との戦いに敗北した後,戦闘中の仲間を思い出しながら泣いていました。回想に出てくる仲間は,端役の周りにはいませんでした…。
そこに,脇役が追い打ちをかけるような言動をし,別の端役がそれをフォローしていました。 どことなくキャラによくも悪くも人間味がある気がします。
短い話の中で感情が動かされて,読んでいて飽きないです。