執筆要領に思いを込めて
こんにちは。まごべえです。
早いもので2月ももう終わり。花粉の到来とともに春がやってきていますね。
おかげさまで小学改訂の業務もほぼ終わりました。
ホッとしているのも束の間,各メーカー(出版社)さんにおかれても
「新教科書が届く前に標準版の改訂作業のメドをつけておきたい」
との意向が年々強くなるようで,早くも一部教材の改訂作業が始まっております。
メーカーさんから原稿執筆のご依頼を受けて最初に目にする資料,
それが「執筆要領」ですね。
この執筆要領,メーカーさん(あるいはご担当者さん)の個性がかなり出ます。
ペラ1枚でまとめられているものもあれば,何十ページもの「大作」もあって,
「ここまで細かく取り決められるなんてすごい!」と思う反面,
「もうアナタ,原稿書けるでしょ」とさえ思ってしまうほど。(←口にはしませんけど)
―そうなんです。メーカーのご担当者さんは原稿が書けるスキルをお持ちながら,
社外に執筆の依頼をするのがお仕事。
だからこそ,執筆要領にご自身の思いを込めて…
結果,ついつい分厚くなってしまうのでしょうね。
でもその分,いろいろなケースが想定されていますから,
「このとおり作ってくれたら問題ないです」ということになります。
いっぽうで,メーカーのご担当者さんからは
「執筆要領をしっかり作っても,案外読み込んでもらえなくて。。。」というお話も
お聞きしますから,モヤモヤされる心中,お察しいたします。
僭越ながら個人的には,
「執筆要領はなるべく原則ルールの周知にとどめて,
細部や例外はそのつど相談のケースバイケースで」
というのがお互いやりやすくて,効率的かな…と思います。
ご担当者さんが持っておられるであろう,
文章にしにくいけど汲み取ってほしい思い(=改訂の度合いとかニュアンス)は,
やはりご担当者さんと直接話してみないと感じ取れないような気がします。
思いをしっかり汲み取って受け止めて,中学改訂もがんばっていきましょう。
ではまた!
まごべえ